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東芝、世界最大級のNANDフラッシュ製造棟を竣工

東芝とサンディスクコーポレーションは、東芝四日市工場(三重県四日市市)で300ミリウェハーに対応したNAND型フラッシュメモリ新製造棟(第四製造棟)の竣工式を行ったことを発表した。

この第四製造棟は、携帯電話や音楽プレーヤ、パソコン、メモリカードなどデジタル機器向けに需要拡大を続けるNANDフラッシュメモリの需要拡大に対応するため、2006年8月より着工を開始していたもの。

新棟では、2007年12月より56nmプロセスで量産を開始し、2008年3月以降、順次43nmプロセスに移行する。2008年後半には月産8万枚まで生産能力を整備する予定。フル生産時にはLSI製造棟単独の生産能力としては世界最大級の月産21万枚の生産能力を持つとしている。

また、新棟は、自然災害の影響を抑えるため、地震による建物の揺れを1/3程度まで抑える最新の免震構造や、落雷時の製造用電力の変動を防ぐ電圧補償装置を備えているとしている。

<コメント>
NANDフラッシュメモリの需要がまだまだ伸びるとの予測に基づいた巨額な投資。当然、大容量化と低価格化も想定されているとすれば、2008年後半からまたフラッシュメモリの動向は大きく変わっていくと見られる。

関連リンク:東芝の発表リリース

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