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ドコモ、MIMO信号分離の低消費電力化高性能LSI試作に成功

NTTドコモは、ドコモ独自の技術でMIMO多重信号の高性能な信号分離を行う、低消費電力のLSIの試作に成功したと発表した。

今回試作したLSIは、200Mbpsの伝送速度の信号分離を0.1ワット以下の低消費電力で高精度に処理することができる。本試作により、Super 3Gの高速信号伝送技術を端末搭載可能なレベルの消費電力で実装できることになる。

具体的には、4つのアンテナから送信された周波数帯域幅20MHzのOFDM信号の復調およびMIMO信号分離処理を行う機能が実装されている。高性能、低消費電力化を実現するために、ドコモが第4世代移動通信システムに向けて開発した受信信号分離技術を適用し、さらに、回路の冗長な部分を省く最適化を実施、LSI化において65nmプロセスを適用している。

ドコモでは、今回試作したLSIに用いた技術をもとに、引き続きSuper 3Gおよび第4世代移動通信システムの研究開発を推進し、国際標準化にも積極的に協力していくとしている。

<コメント>
携帯電話の次世代規格も標準化が迫っており、具体的な技術の開発も進んでいる。データ速度の高速化においては、その小型化と低消費電力化が鍵となっており、今回の発表はその課題を解決するものと見ることができる。

関連リンク:NTTドコモの発表リリース

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