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ケンウッド、デジタルHDDオーディオプレーヤー“Media Keg”上位モデルを発表

ケンウッドは、圧縮音楽フォーマットAACに対応した大容量60GB HDD搭載デジタルHDDオーディオプレーヤー“Media Keg(メディアケグ)”「HD60GD9」を2007年10月上旬より発売すると発表した。

対応音声圧縮形式は、MP3(32kbps~320kbps)、WMA(DRM対応、48kbps~192kbps)、
AAC(32kbps~320kbps)、Kenwood Lossless。iTunesで作成されたm4aファイルの再生をサポートするが、iTunes Storeで購入したDRM付き楽曲の再生には対応しない。

従来モデルでプリ部とパワー部に分離させた「クリアデジタルアンプEX」のパワーアンプ部に、ロジック系専用電源を追加した。これにより、クリアデジタル電源を強化し、パワーアンプへの電源供給能力を向上。低歪化と同時に、高出力化も実現している。また、プリ部には引き続き、32fsオーバーサンプリングのΔΣ変換デジタルアンプを採用している。

帯域補間技術「Supreme EX」も搭載。MP3やWMA、AACなどの圧縮音楽で失われた高音域を補間するもので、従来の「Supreme」では補間できなかった22kHz以上の補間に対応。最高44.1kHzまでサポートする。

筐体には「fホール」形状を施すことで、グランドラインの強化と振動を防いだ、非磁性ステンレス合金シャーシを使用。マウントするHDDの固定用にポリカーボネイトと特殊ゲルを組み合わせたハイブリッド素材を使用し、HDDの振動も防いでいる。

5バンドのグラフィック・イコライザや8パターンのサウンドモードを装備。ユーザーカスタマイズ設定は3つまで登録できる。液晶ディスプレイは2.2型、解像度320×240ドット。

PCとのインターフェイスはUSB 2.0。転送ソフトは付属の「Kenwood Media Application」、もしくは「Windows Media Player 9/10/11」を使用する。対応OSはWindows 2000/XP/Vista。

バッテリは内蔵リチウムイオンで、連続再生時間は約20時間(Supreme EX OFF時/MP3/WMA/AAC)、WAVが14時間、Kenwood Losslessが15時間(ともにSupreme EX OFF時)。USB経由充電にも対応し、充電時間は約5時間。

外形寸法と重量は61×17×104mm(幅×奥行き×高さ)で、約140g。

また、直販サイトでのみ販売される特別モデル「HD60GD9EC」も設定。内部筐体の「fホール・グランド・シャーシ」に金メッキを施している。これにより、シャーシと回路基板との接続がより強固になり、音場や空気感の再現性、演出がより優れたものになるとしている。

本体のカラーリングはピュアホワイト。外形寸法や重量などは通常モデルと同じ。

<コメント>
なかなかiPodに対抗できない国内メーカーだが、このように音質を愚直に追究する姿勢は十分に差別化になりうる。もちろん、これを認めるユーザーは少ないかもしれないが、オーディオ機器市場にも高級モデルが高価格帯に存在するように、引き続き存在感を残して欲しいもの。

関連リンク:ケンウッドの発表リリース

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