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KDDIなど、モバイルWiMAX事業で合弁会社設立

KDDI、インテルコーポレーション、東日本旅客鉄道(JR東日本)、京セラ、大和証券グループ本社及び三菱東京UFJ銀行は、モバイルWiMAX技術を用いた2.5GHz広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)の特定基地局開設計画の認定取得を目的に設立した「ワイヤレスブロードバンド企画株式会社」への出資及び事業免許付与後のワイヤレスブロードバンド事業運営において協力することに合意したと発表した。

新会社は、この合意に則り、事業免許を申請し、免許が付与され次第、出資各社の強みを最大限活用し、早期にワイヤレスブロードバンド事業の開始を目指す。

資本金は8億5,000万円で、KDDIが32.26%の筆頭株主となり、インテル キャピタルとJR東日本、京セラが17.65%ずつ、大和証券グループが9.8%、三菱東京UFJ銀行が5%を出資する。

新会社の設立日は2007年8月29日で、2007年9月18日現在ではKDDIが株式を100%保有しており、資本金は2億7,420万円。2007年9月27日にインテルやJR東日本などの増資を受けて当初予定の資本金と株主構成とし、事業免許取得後はさらなる増資を予定する。

KDDIは、他社に先駆けて、2003年よりモバイルWiMAX技術に着目し、IEEE (米国電気電子学会)、WiMAXフォーラムでの国際標準化に貢献するとともに、2006年には実用化を目指した国内で初の実証実験を大阪市で実施。また、通信インフラの構築・運用保守など長年培った技術力・ノウハウも有しており、これらの経営資源を新会社に継承するとしている。

インテルは、モバイルWiMAXの世界的な普及と対応機器の開発を推進するリーダーシップを活かし、グローバルな規模で、モバイルWiMAX市場の創出を牽引。同社の戦略投資部門であるインテル キャピタルを通じて新会社に出資する計画。

JR東日本は、自社インフラとして約7,500キロに及ぶ鉄道網に、約1,700ヶ所の生活拠点としての駅、更に1日約1,600万人という世界一の利用客があるなど、首都圏を中心として幅広い顧客基盤を有している。

新会社は、モバイルWiMAX及び通信事業に関する技術力・ノウハウ、ワイヤレスブロードバンド市場への迅速な展開力、国際ローミングなどグローバルな展開力、安定した経営基盤などを合わせ持つとして、事業免許が付与され次第、早期にワイヤレスブロードバンド事業を開始し、MVNOとの連携を強化し新たな市場を創出・拡大させ、多様なブロードバンドサービスを利用できる事業を推進するとしている。

<コメント>
既存通信事業者の構成が1/3以下という縛りをかけられた2.5GHz帯の事業免許の取得に向けて、既存通信事業者も参入に向けて策を練っている。KDDIの戦略は他業界との連合を組んだ格好。

関連リンク:KDDIの発表リリース

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