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住友電工、PLC技術を応用した同軸モデムを開発

住友電気工業は、既設テレビ共聴用同軸ケーブルを利用して高速ネットワークが簡単に構築できる同軸用高速モデム「ACLC(Advanced Cable Link Communication)シリーズ」を開発し、販売活動を開始したと発表した。

ACLCシリーズは、高速PLC技術を応用して、既設のテレビ共聴用同軸ケーブルを用いて最大200Mbpsの高速通信を実現するモデムで、ヘッドエンド(HE)とCPEで構成される。

HEを構内のテレビ共聴用同軸ケーブルの途中に分配器(もしくは分岐器)を用いて設置し、各部屋のテレビ端子にCPEを設置するだけで、高速ネットワークが安価で簡単に構築することが可能となる。

通常、同軸ケーブルは、高速PLCの線路として用いる一般の電力線と比べて、反射や伝送損失などの線路品質が格段に高く、電磁波をシールドしているため、不要放射による外部への影響もないとしている。

また、同軸ケーブルに流れる通信信号とテレビ放送信号とは、周波数多重方式で伝送されるため、既存のテレビ放送サービスにも影響を与えないとしている。

住友電気工業では、主にホテル、病院、学校分野に携わる通信工事会社やシステムインテグレータ向けに販売をしていくとしている。

<コメント>
PLCモデムは設置が簡単なことから人気を博しているが、外部への影響や線路品質による伝送損失は避けられなかったが、これをアンテナ線に応用したもの。アンテナ線はマンションなどでは各部屋に標準で引かれているため、これを利用するのは良い手だろう。

関連リンク:住友電気工業の発表リリース

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