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BitTorrent、コンテンツ・パブリッシャ向け配信サービス「BitTorrent DNA」を提供開始

米BitTorrentは、コンテンツ配信サービス「BitTorrent DNA(Delivery Network Accelarator)」の提供を開始したと発表した。

BitTorrent DNAは、P2P技術を商用サービスとしてメディア企業、ソフトウエア企業、ビデオ・ゲーム・パブリッシャといった商用コンテンツのパブリッシャを対象とするもの。ダウンロードまたはストリーミングを通じたリッチ・コンテンツの配信を支援する。インターネットテレビの米BrightcoveがBitTorrent DNAの採用を決めている。

BitTorrentでは、既存のインターネットインフラが過度に中央に集中しており、コンテンツの増加に伴い、回線容量などの問題からダウンロード速度の遅さ、途切れがちな動画、ネットワークインフラの非効率な利用といった課題を抱えていると指摘している。

BitTorrent DNAでは、従来のコンテンツ配信技術とP2P技術を組み合わせたハイブリッド型サービスを可能にすることで、こうした課題に対処する。映画全編やゲーム、ソフトウェアといった大容量ファイルの高速ダウンロードを可能にし、テレビ放送品質の動画配信も容易になり、コンテンツ配信速度の改善だけでなく、回線使用量およびコストの削減にもつながるとしている。

<コメント>
大容量コンテンツの配信技術では、P2P技術が有効なのは明らかであるが、Winnyに代表されるP2Pファイル共有ソフトによる著作権侵害のイメージが強く、普及の妨げになっている。配信技術とDRMなど著作権管理技術とは別物であり、組み合わせることでいかようにも有力な配信サービスとなりうる。ただ残念ながら、これには実績を積むことでしか信頼の回復は難しいだろう。

関連リンク:BitTorrentの発表リリース

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