au、ソニーのウォークマンと連携できる携帯電話を発表

auは、ソニーとの協力による「au×Sony“MUSIC PROJECT”」で、LISMOとウォークマンなどの機器を連携、楽曲を共有できる機能を採用した携帯電話の2007年秋冬モデルを発表した。

対応機種は「W56T」、「W54S」、「W54SA」の3機種。ケータイでダウンロードした着うたフル楽曲を、新ソフト「SonicStage for LISMO」から、対応ウォークマンなどに転送できる。また、ネットジューク「NAS-D55HD」などで、ケータイから着うたフル楽曲をバックアップ。ウォークマンに転送できる。

auがPC用の新ソフト「LISMO Port」を対応機種向けに12月以降に提供開始。LISMO PortはソニーのSonicStageをベースに開発した音楽管理用ソフト「SonicStage for LISMO」などを含んだ統合ソフト。対応携帯電話でダウンロードした「着うたフル」楽曲を、SonisStage for LISMOを利用してPCに取り込める。さらに、対応ウォークマンへの着うたフル転送にも対応する。

ネットジュークからウォークマンへの転送時のフォーマットは、NW-S610/S710シリーズなどHE-AAC再生対応モデルについては着うたフルをそのまま転送。NW-E010シリーズなどHE-AAC非対応モデルには、ATRAC形式に変換して転送する。

また、LISMO PortでPC向け音楽配信サービスmoraにも対応。新たにサービス開始される「mora for LISMO」から楽曲購入が可能となる。「mora for LISMO」で購入できる楽曲は約70万曲でPC向けサービスと同等。対応音声圧縮方式はATRAC形式。

LISMO Portは、「SonicStage for LISMO」だけでなく、携帯電話データの管理ソフト「ケータイデータバックアップ」、楽曲バックアップソフト「LISMO Portバックアップ」も統合。アドレス帳やスケジュール、フォト、ムービー、メールのバックアップなどが可能。

W56Tは、2.8型ワイド有機ELディスプレイを搭載した、東芝製端末。解像度は240×400ドット。ワンセグ/デジタルラジオの受信に対応。ワンタッチで画面が約360度回転する「リバーシブルスタイル」を採用。約800MB（暫定値）の大容量メモリを内蔵しており、音楽などが保存可能。BluetoothのAVプロファイルにも対応しており、対応ヘッドフォンなどに、ワンセグ音声のワイヤレス送信も行なえる。

有効画素数324万画素のオートフォーカスカメラを内蔵。外部メモリはmicroSDカードを採用。カラーバリエーションはハイウェイオレンジ、チャイナホワイト、ユニバースブラック。外形寸法は約106×50×17.8mm（縦×横×厚さ）。重量は約145g。連続通話/待受時間は未定。

W54Sは、解像度240×400ドット、2.8型の有機ELディスプレイを搭載したソニー・エリクソン製端末。ワンセグ/デジタルラジオの受信に対応しており、マルチプレイウィンドウもサポート。2つの機能を同時利用/表示可能。約800MB（暫定値）の大容量メモリを内蔵しており、音楽などが保存可能。BluetoothのAVプロファイルにも対応する。

有効画素324万画素でオートフォーカスカメラを内蔵。外部メモリはmicroSDカードを採用。カラーバリエーションはフランボワーズレッド、ベルベットブラック、アクアブルー。外形寸法は約106×50×19.1mm（縦×横×厚さ）。重量は約145g。

W54SAは、3インチのワイドVGA（480×800ドット）IPS液晶を搭載した三洋製端末。ワンセグ/デジタルラジオの受信に対応しており、マルチプレイウィンドウもサポート。BluetoothのAVプロファイルにも対応する。

有効画素318万画素でオートフォーカスカメラを内蔵。外部メモリはmicroSDカードを採用。カラーバリエーションは山吹、黒紅梅、白雪の3種類。スライド式でサブディスプレイは備えていない。外形寸法は約109×50×18.9mm（縦×横×厚さ）で、重量は約144g。

＜コメント＞
すでにポータブルプレーヤーの機能を搭載し、そうした利用のされ方をしていると思われる携帯電話とウォークマンとの連携がどれだけユーザーにアピールできるものか疑問を抱かざるを得ない。むしろネットジュークとの連携の方が有効かもしれないが、ネットジュークがそれだけ売れても認知もない現状では、ネットジュークにはプラスになっても携帯電話にはプラスとは言いにくい。ソニー製以外の携帯電話も対応したのは逆に影響が少ないとの予想が働いているのかもしれない。

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