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東芝松下ディスプレイテクノロジー、丸型液晶ディスプレイを開発

東芝松下ディスプレイテクノロジーは、自動車の運転席計器表示部(インパネ部)への搭載を可能とする丸型液晶ディスプレイを開発したと発表した。

TFT液晶ディスプレイは、縦方向、横方向それぞれに配置された電極の交点の画素を外部信号で制御する構成のため、方形を基本として設計されてきた。今回、周辺の駆動回路をガラス上に内蔵し、その結果、外部接続点数を大幅に減らす低温ポリシリコン技術により、直径75mm、約4分の3の外形を円形とする丸型形状を実現した。さらに、有効表示領域を直径62mm、バックライト・液晶駆動回路も含め厚さ11mm以下を達成することによって、一般的なスピードメーター、タコメーター内に納まるサイズを実現している。

同社では、車載用のみならず、様々な用途に向けた製品に対して本技術を展開していくとしている。

<コメント>
考えてみれば、外形が方形でない液晶ディスプレイはこれまでもあったが、あくまで表示部は方形であった。車載用以外への展開としてはポータブルプレーヤーなどへの適用はデザインの自由度からも期待したい。ただ、表示する内容のデータ管理は円形を意識するために工夫が必要になるかもしれない。

関連リンク:東芝松下ディスプレイの発表リリース

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