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Bluetooth、高速化に向けて802.11をサポート

Bluetooth Special Interest Group (SIG)は、高速化に向けた新ロードマップを発表、その中で物理層/MACにおいてIEEE802.11をサポートするとした。

Bluetooth SIGでは、Bluetoothの高速化に向けてプロトコルやプロファイル、セキュティー、ペアリングなどの仕組みは継承しながら新しい無線技術を採用することで高速化を目指すアーキテクチャ「Alternate MAC/PHY」の開発を進めてきた。

2006年には、UWBを推進する米WiMedia Allianceと組む方針を発表していたが、高速化へのアプローチを2段階とし、UWBの前にIEEE802.11をサポートするとした。

Alternate MAC/PHYは、音楽や写真、映像などのエンターテインメント系のデータをバルク転送するときなどに、UWBやIEEE802.11などの高速インタフェースを利用するもの。

Alternate MAC/PHYのコアとなる仕様は、2009年半ばに公開する予定。

<コメント>
ようやくノートPCや携帯電話などのサポートで搭載デバイスが増えてきた印象のあるBluetoothだが、データの大容量化に比較してデータ通信速度の遅さがネックとなっていた。UWBとの組み合わせも高速化を目指したものだったが、実用化にはまだ時間がかかると見られ、Bluetoothの先行きを明るくするものではなかった。今回の802.11のサポートは既存技術との組み合わせのため、普及速度の点で現実的な解として期待ができるだろう。

関連リンク:Bluetooth Special Interest Groupの発表リリース

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