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オンキヨー、HDオーディオコンピュータ第2世代モデルを発表

オンキヨーは、PCの機能はそのままに「オーディオクオリティの音質と操作性」というテーマで企画されたHD オーディオコンピュータシリーズの第2世代モデルとして、APX-2を2008年2月29日より発売すると発表した。

APX-2は、インテルCore 2 Duoプロセッサー、1GBメモリ、500GB HDD、DVDスーパー・マルチドライブを搭載し、オーディオ用途に特化したWindowsパソコン。

筐体は、高級単品アンプのノウハウを基に1.6mmという肉厚のシャーシ材やアルミフロントパネルを使用、剛性の高い筐体構造を開発し電気的ノイズの発生を土台から防いでいる。また、オーディオ回路とPC回路の電源部そのものも分離し、ケース内に2つのコンポーネントが実装されているような配慮を徹底している。

内蔵HDDはスチール製の取付けベースとの間に緩衝クッションでマウントされ、なおかつABS樹脂ケースとの間に緩衝クッションを挟んで2重のフローティングを施している。この樹脂ケースに高級アルミ素材で成型された天板を固定しさらに制振性を高めている。

CPUは発熱を最小限に抑えるインテル Core 2 Duoを採用したうえで、高性能特殊静音ファン設計を使用して騒音レベル22dBの「超静音化」を実現している。

内蔵アンプには、独自の技術によりパルス性ノイズを徹底して除去することに成功した「VL Digital」アンプ技術を搭載したハイパワー100W+100W高性能デジタルアンプを採用、スピーカーに接続するだけで、ハイエンドオーディオに引けをとらない音楽再生を実現した。D/A変換時に含まれるパルス性デジタルノイズを全く含まないピュアな音声信号を生成する独自の回路技術「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」も採用している。

ソフトウェアでは、音楽再生専用のプレーヤーソフト「PureSpace」を新たに開発。Windowsの音量ミキサーを完全にバイパスし音声信号をダイレクトで伝送する「PDAP(Pure Direct Audio Path)テクノロジー」を採用し、音質劣化の要因となる伝送経路をパスして警告音やメール着信音などPC特有の信号音を完全にシャットアウトする。

音楽総合管理ソフト「CarryOnMusic10」も付属し、音楽CDの取り込みや楽曲ダウンロード、LINE録音も高品質でライブラリ化できる。「シンクロ録音機能」を装備したライン録音モードも搭載、「GracenoteMusicID」にも対応し、MDやレコードなどから取り込んだアナログ音源の曲名情報も取得して簡単にライブラリ化できる。さらにHD高品質音楽配信サイト「e-onkyomusic」が提供する24bit/96kHzのHDコンテンツダウンロードにも対応している。

OSはMicrosoft Windows Vista Home Premium。USBキーボード、USB光学式マウス、リモコン、DVI-VGA変換アダプタが付属する。

本体サイズは幅205×高さ155×奥行き388mm、重量は10.7kg。価格はオープン。

<コメント>
パソコンでオーディオコンテンツを管理することが当たり前になったとはいえ、その品質に配慮したモデルはほとんど見受けられない。ニッチではあるだろうが、そうしたオーディオ用途のユーザーに対してオーディオメーカーが取り組んだモデルは十分アピールできるだろう。Officeなどのソフトウェアをプリインストールしていない点も潔い。子会社となったソーテックの販売網ではOfficeも搭載したBTOモデルも販売されることから、うまく棲み分けができると考えての戦略とみられる。

関連リンク:オンキヨーの発表リリース(PDF)

オンキヨー公式ショッピングサイト e-onkyo

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