Apple、SDKを含む「iPhone 2.0」β版を発表

米Appleは、2008年6月にリリースを予定している「iPhone 2.0」ソフトウェアのβ版を、一部の開発者と企業顧客向けにリリースすると発表した。

iPhone SDKは、iPhoneおよびiPod touch向けのアプリケーションを開発するためのiPhone OS APIと各種ツール。iPhone SDKのβ版は全世界で無償でダウンロードでき、Mac上で動くiPhone Simulatorで動作させることができる。

iPhone 2.0のβ版は、iPhoneソフトウェア開発キット（SDK）に加えて、データ同期サービスのMicrosoft Exchange ActiveSync、Cisco IPsec VPNなど、企業向けの機能をサポートする。

β版の段階でソースコードを入手できるのはiPhone Developer Programに参加している一部の開発者のみ。開発者プログラムは年間99ドルの「Standard Program」と企業向けサポートが含まれ年間299ドルの「Enterprise Program」の2種類がある。

＜コメント＞
開発者が自由にアプリケーションを開発できるのは、PDAの大きな特徴であった。その意味では、iPhone/iPod touchの指向しているのはPDAと呼ばれていたものに重なる。これを携帯プレーヤーと携帯電話としている点にアップルのマーケティングのうまさがある。

関連リンク：Appleの発表リリース