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ドコモ、Super 3Gの屋外実証実験にて250Mbpsのパケット信号伝送に成功

NTTドコモは、屋外でのSuper 3Gシステムの実証実験を2008年2月末より開始し、下り最大約250Mbpsのパケット信号伝送に成功したと発表した。

Super 3Gは、W-CDMAの拡張技術HSDPA/HSUPAをさらに進化させ、データ通信速度の高速化、接続遅延の短縮や周波数利用効率の向上など、飛躍的な性能向上を目的としたシステム。W-CDMAの標準化団体3GPPにて、標準化作業が進められ、既に主要な標準仕様が承認されている。

ドコモは、2006年7月にSuper 3Gの装置開発に向けたメーカ募集を行い、開発に着手、2007年7月より屋内試験を開始し、基本的な性能確認とシステムの最適化を図ってきた。

今回の実験は、実際の無線環境での性能把握およびシステムの最適化を目指して、ドコモが2008年2月末より横須賀地区にて屋外伝送実験を開始したもの。基地局送信および移動局受信にそれぞれ最大4本のアンテナを用いた下りMIMO伝送を用い、周波数帯域幅は標準仕様規定上最大の20MHz帯域幅を使用し、その結果、屋外における、実際の無線環境においても最大約250Mbpsのパケット信号伝送を達成した。

ドコモでは、引き続き屋内外の環境において、システムの更なる最適化やハンドオーバーなどの主要機能の確認など、実用化に向けた検証を進め、2009年のSuper 3G商用システム開発完了を目指すとしている。

<コメント>
2007年末時点では、WiMAXを始めとする新しい方式のモバイル通信が注目を集めていたが、従来の仕組みを継承した高速化も進められている。事業者も重複しているため、取り組みとサービス化の見通しが把握しにくいが、実際のサービスがモバイル通信を前提としたものとは限らないことは踏まえておいた方がよいだろう。

関連リンク:NTTドコモの発表リリース

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