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米IBM、新しいメモリ技術「racetrack」を発表

米IBMは、記憶密度を現行メモリーの100倍以上に高められるというメモリ技術原理「racetrack」を発表した。

デジタル・データを記録するための磁性材料を繋げたナノサイズのワイヤー上の微細な磁気パターンで表現し、このパターンを動かすことでデータの読み書きを行う。ワイヤーを“競技用トラック(track)”と見立てて、その上を磁気パターンが“駆けめぐる(race)”ことから、レーストラック・メモリーと名付けた。

このワイヤーを高い密度で集積するとメモリーLSIとして利用でき、フラッシュ・メモリーの高速性/信頼性と、ハード・ディスク装置の大容量を兼ね備えるとしている。

<コメント>
にわかには理解、把握しがたい技術だが、現在の容量の100倍を低電力かつ低コストで実現できるとしており、携帯プレーヤーの大容量化に期待がかかる。ただし、実用化には10年程度かかるともされており、10年後に現在の100倍の容量がどれだけのコストでニーズがあるかは計り知れない。

関連リンク:米IBMの発表リリース

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