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E Ink、薄く変形デザインも可能な次世代電子ペーパーを発表

米E Inkは、電子ペーパー向けの次世代SDC(セグメントディスプレイセル)を発表した。

新たなSDCは、従来よりも40%薄く、繰り返しの曲げ伸ばしに対応するため柔軟性を高めた。動作可能温度の幅も-10度から60度に広がっている。形状も穴や曲線などを含んだ形状にすることができる。

180度に近い視野角を持ち、直射日光から暗い間接照明といった様々な照明環境下で見ることが可能とする。バックプレーンには330μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)、380μmのPET、375μmのPI(ポリイミド)の3種類を用意する。

家電やパソコンのアクセサリ、電子棚札、電子看板などをターゲットとし、1ケタの数字とアイコン、英数字の表示ができる。

米Amazon.com, Inc.の電子ブック「Kindle」や、ソニーの電子ブック「Sony Reader」、オランダiRex Technologies社製の電子ブック「iLiad」などに使われているE Ink Vizplex技術も採用している。

<コメント>
携帯プレーヤーのディスプレイは大型化、高精細なカラー化が進んでいるが、オーディオに特化した場合はシンプルなディスプレイにして低コストを図る戦略もある。その場合、電子ペーパーにすることで視認性や低電力をメリットとしてアピールすることもできると考えられる。その意味で、今回の形状をデザインに合わせることができる技術は注目に値するだろう。

関連リンク:E Inkの発表リリース

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