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YOZAN、WiMAX事業を廃止

YOZANは、2008年6月18日開催の取締役会において同社のWiMAX事業を2008年6月30日をもって廃止すると決議したと発表した。

YOZANは、2005年12月より5GHz帯(4.9~5.0GHz)の周波数帯域を使用するWiMAX(IEEE 802.16)の商用サービスを開始していた。

しかし、調達機材のが開発途上であったためにトラブルが相次ぎ安定したインフラストラクチャーを築くことができず、機材トラブルを抱えながらも大量発注を行なったことから通信インフラ維持経費の負担が増加し、2008年2月には収益の早期回復を最優先とするためにWiMAX事業を一時的に凍結するなどした再生計画を明らかにしていた。

なお、WiMAX事業の2008年3月期における売上高は300万円、営業利益、経常利益ともに9億2700万円の赤字としている。

<コメント>
新しい規格の採用により、より良い通信サービスを提供しようとするベンチャーは少なくない。YOZANをその1つとすることには異論はあろうが、こうした取り組みをまったく排除してしまうと市場の活性化もなされない。今回も残念ながら、ユーザーが支持するだけのサービスを提供できなかったと言う1つの失敗として検証されていくべきだろう。

関連リンク:YOZANの発表リリース(PDF)

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