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京セラ、18金の風合いを追求した新金色ファインセラミックスを開発

京セラは、カラーセラミックスの一つである『金色ファインセラミックス』において、従来よりも明度を約5%向上させ、より「18金」の高級感ある風合いに近づけた、新しい色味を開発したと発表した。

同社のカラーセラミックスは、独自のファインセラミックスの原料技術、製造技術を応用し、時計や携帯電話の装飾パーツなどに展開しているもの。

今回の新素材は、金色のファインセラミックスの主成分である窒化チタンに、明度を高めるために最適な物質を添加物として選定し、添加しながら、強度の低下を最小限に抑え、明度との変動のバランスをとりながら、最適な添加の割合を編み出したもの。これにより、従来の素材に比較し明度が約5%向上している。

また、一般的な18金と比較した場合、パーツとして加工されたもので価格にしておよそ1/25~1/20、硬度も約5~10倍、比重においては1/3以下となっている。

今後、リングやネックレスといったジュエリーや、携帯電話の操作キーなどの装飾パーツ用素材として、またさまざまな部材として市場に提案していくとしている。

<コメント>
携帯プレーヤーの筐体の素材には価格面や機能面、風合い面など様々な要素が求められるが、金色の素材は質とコストの面からあまり利用されていない。風合いが良ければ、デザイン面での差別化も図れることから、採用してくるプレーヤーの登場も期待できる。

関連リンク:京セラの発表リリース

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