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イー・アクセス、アッカを子会社化

アッカ・ネットワークスとイー・アクセスは、それぞれの取締役会による承認を経て、将来の事業統合に向けた戦略的業務・資本提携について合意したと発表した。

資本提携では、アッカがイー・アクセスを対象に、普通株式61,790株の第三者割当増資を行なう。この第三者割当増資の実施後、イー・アクセスが保有するアッカ株式に関する議決権の割合は、アッカの総議決権数の約45.3%となり、アッカはイー・アクセスの連結子会社となる見込み。

また、イー・アクセスは2008年10月に開催予定のアッカ臨時株主総会の決議を経て、アッカに取締役の過半数となる新取締役を派遣する予定。

業務提携では、DSL関連設備及び保守業務の統合、ネットワーク運用業務の統合、バックヤード3業務の統合が挙げられている。

アッカとイー・アクセスでは今後、コスト削減、利益体質の改善、財務基盤の強化を更に進め、持続的成長に向けた両社得意分野への効率的な戦略的投資の実施を進めていくとしている。

なお、アッカとイー・アクセスを合わせることで、契約数のシェア約22%を持つ業界第2位のDSL事業グループとなる。

<コメント>
イー・アクセスによるアッカの株式取得が判明した後、その成り行きが注目されていたが、実質的な合併という形が取られた。これは固定ブロードバンド回線ではDSLからFTTHへの移行が急速に進み、DSL事業だけでは成長が期待できない状況が明確になったことが影響していると見られる。ただ、統合後もその傾向は変わらず、イー・アクセス傘下のイー・モバイルが進める移動体通信などを効果的に活用していく必要があるだろう。

関連リンク:イー・アクセスの発表リリース

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