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東芝松下ディスプレイテクノロジー、長寿命有機ELディスプレイを開発

東芝松下ディスプレイテクノロジーは、出光興産と共同で、消費電力を10分の1まで低減、寿命を30倍に改善した携帯機器用低分子タイプ有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイを開発したと発表した。

今回開発したのは、2.2型QVGAの有機ELディスプレイ。実用画面での消費電力100mW、半減輝度寿命60,000時間(200cd/m2 全白時)とモバイル機器向けの用途で世界最高レベルの性能を達成した。

共同開発では、東芝松下ディスプレイテクノロジーの有するTFT基板設計技術、素子設計技術と出光興産の有する高効率低電圧の性能を発揮するRGB発光材料及び周辺材料を含めた材料の開発、両社による材料組合せについての共同評価をおこない、上記性能を実現した。

今後はこれらの共同開発成果をもとに携帯機器用の中小型ディスプレイの量産化に向けた技術開発を進めていくとしている。

<コメント>
薄型ディスプレイが大画面テレビという製品として大きく伸びている中、有機ELも次世代ディスプレイの候補として注目されている。ただ、期待されている一方で大画面化には課題も多いようで、中小型ディスプレイに用途を絞っていこうとする戦略も見られてきた。今後、携帯プレーヤーへの動画再生も可能なディスプレイとして採用が進むと期待される。

関連リンク:東芝松下ディスプレイテクノロジーの発表リリース

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