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セイコーエプソン、高効率の無接点電力伝送モジュールを開発

セイコーエプソンは、高効率な無接点電力伝送を可能 とする電力伝送ユニット『S4E96400/S4E96401』を開発したと発表した。

ユニットは、送電側モジュール(一次側モジュール:『S4E96400』)と受電側モジュール(二次側モジュール:『S4E96401』)とで構成されており、これらをセットとして使用することにより、2.5W(5V、500mA)の伝送が可能となっている。

無接点電力伝送を非常に高い効率(最大70%)で行なえるエプソンの技術「Air Trans.」を採用しており、モジュールには無接点電力伝送に必要な電子部品がすべて内蔵されている。

電力伝送に使用するコイルには、平板コイルを使用し、二次側コイルユニットの厚みは0.8mmと非常に薄くなっている。また、各モジュールの伝送面裏側に電磁遮蔽シートを内蔵することにより、機器内での電子部品への影響を軽減している。

また、安全機能として、金属検知機能(異物探知機能)、二次側検知機能(ID認識)、および過電流・異常温度による動作停止機能(温度検知機能)が内蔵されており、無接点電力伝送に関してより高度な安全設計を行なうことができるとしている。

サンプル価格(税別)は5,000円/セット。

既に量産を始めている0.5W出力品、今回の2.5W出力品につづき、今後も市場ニーズに対応し、さまざまな出力電力対応モジュール製品をラインアップしていくとしている。

<コメント>
携帯プレーヤーの端子類は防水、防塵、デザインの観点からは弱点となるため、すべてのインターフェイスを無線化することは最終目標。すでにヘッドフォンはBluetoothがあり、データ転送でもTansJetやWireless USBなどが準備されている。電源は最後まで残っていたが、今回のユニットでは一気に5倍の出力アップを実現し、携帯プレーヤーや携帯電話にも利用できるレベルになっており、製品への適用が期待される。

関連リンク:セイコーエプソンの発表リリース

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