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ファインアーク、MP3を100時間再生可能な携帯機器向け音楽再生LSIを開発

ファインアークは、MP3などの各種圧縮音楽データの長時間再生が可能となる携帯機器向け音楽再生LSI「FS-301」を開発し、サンプル出荷を開始すると発表した。

「FS-301」は、圧縮音楽デコードエンジンと各種周辺デバイスインターフェース回路を統合した音楽再生LSI。対応音楽圧縮方式は、HE-AAC(aacPlus)、AAC(m4a, 3gp, 3g2)、MP3、WMA9、WMA10、Ogg Vorbis、SD-Audio(AAC, MP3, WMA)。

圧縮音楽デコードエンジンには、自社開発のCPUとDSPで構成したマルチプロセッサアーキテクチャを採用。圧縮音楽データの再生のために必要なファイル入出力等のシステム管理や音楽データの信号処理を、各プロセッサに適切に割り当て効率良く行うことにより、ソフトウエア処理にもかかわらず専用ハードウエアに匹敵する低い動作周波数を達成している。

周辺デバイスインターフェースとして、USB2.0デバイス、NANDフラッシュ、CPRM対応SDカードホスト、LCDインターフェース、ホストマイコンインターフェースや各種シリアル通信インターフェース、リアルタイムクロック等を備える。

ファームウエアについては、各種音楽圧縮技術に対応したデコーダに加えて、グラフィックイコライザ、パラメトリックイコライザ、可変速再生、ボーカルエフェクト、リバーブ、ステレオエキスパンダ、3Dサラウンド、オートゲインコントロール等の各種音響効果機能を搭載可能。

また、ヘッドフォンアンプ等のアナログ部品や大容量メモリをワンパッケージ化したSiP品としてシリーズ展開する予定としている。

<コメント>
プロセッサの処理性能が十分に早くなったことで、圧縮データのデコードをソフトウェアで行い、その入れ替えによって新しいコーデックに対応していく手法が定着してきた。また、周辺デバイスとのインターフェイスも含めることで、ワンチップ化を図り、省電力と小型化を進めているのもトレンドと言える。

関連リンク:ファインアークの発表リリース

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