トップページ»ビジネス情報»iTunes Store、配信楽曲をすべてDRMフリーへ

iTunes Store、配信楽曲をすべてDRMフリーへ

米Appleは、iTunes Storeで提供しているメジャーレーベルを含むすべての楽曲をDRMフリーとし、価格体系の変更などを発表した。

これまでDRMフリー、256kbps、AAC形式の「iTunes Plus」として提供していたのはEMI および一部の独立系レーベル、全楽曲の約30%に留まっていた。これをSONY BMG MUSIC ENTERTAINMENT、Universal Music Group、Warner Music Group、EMI Musicの4大レーベルと独立系レーベル、iTunes Storeでラインナップする1,000万曲の中の800万曲に拡大する。さらに、残りの200万曲も2009年3月末までにiTunes Plusとして提供される。

また、これまでWi-Fi経由でしかiTunes Storeから楽曲を購入できなかったiPhone 3Gは、3Gネットワーク経由でも同じ金額で楽曲が購入可能になる。

さらに、2009年4月から、iTunes Storeで提供する楽曲の価格を、音楽レーベルの指定に従い69セント、99セント、1.29ドルの3段階に設定する。アルバムの価格は従来通り9.99ドルに据え置かれる。

<コメント>
Appleの進めてきたDRMフリー戦略がさらに拡大したもの。その一方で、楽曲提供価格を一律99セントからレーベル側の要望である段階制にしたことで一定の妥協を図ったものと見られる。ただ、あくまで米国内での動きであり、これが携帯電話経由の配信で収益を上げている日本国内のレーベルが同条件で納得するとは考えにくく、国ごとの事情が反映されていくことになると推察される。

関連リンク:Appleの発表リリース

【広告】

コメント&トラックバック

トラックバックURL:http://www.emd.gr.jp/2009/01/07/801/trackback/