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富士通マイクロエレクトロニクス、WiMAXベースバンドLSIを開発

富士通マイクロエレクトロニクスは、モバイルPCをターゲットとしたモバイルWiMAXベースバンドLSI「MB86K23」を開発、2009年4月より全世界においてサンプル出荷を開始すると発表した。

「MB86K23」は、65nm世代CMOSプロセス技術の採用により、動作時の消費電力を「MB86K21」と比較し36%削減しており、富士通研究所と共同開発した、使用していない回路ブロックの電力を遮断するパワーゲーティング技術「CoolAdjust-PG」を導入することで、WiMAXモジュール全体でのスタンバイ電流を0.5mAまでに抑えている。

なお、10×10mmという小型化を実現、既発売モデルである「MB86K21」(16×16mm)に比べ約60%のスペースを削減している。RF LSI「MB86K52」および電源LSI「MB39C316」と組み合わせることにより、WiMAX機器の小型化が可能。

さらにUSBインタフェース機能を内蔵しているため、世界最小レベル(20×40mm)のWiMAX USBアダプタが実現可能。また、WiMAX及び無線LAN機能をPCI Express Half-Mini Cardサイズ(30×26.8mm)に納めることも可能としている。

サンプル価格は2,000円。

本製品を採用したWiMAX USBアダプタや、WiMAXと無線LANの両機能を搭載したPCI Express Half-Mini Cardは、ODMメーカーより順次出荷される予定。

<コメント>
日本でも今年からスタートするモバイルWiMAXサービス。パソコンを皮切りに、携帯機器への適用も期待されるが、この新しいLSIでもパソコン内蔵もしくは周辺機器向けとなっており、携帯機器への内蔵はさらなる機能の改善が必要と見られる。

関連リンク:富士通マイクロエレクトロニクスの発表リリース

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