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JASRACやNMRC、音楽配信の権利処理を効率化する「著作権情報集中処理機構」を設立

ネットワ-ク音楽著作権連絡協議会(NMRC)や日本音楽著作権協会(JASRAC)は、インターネット上での音楽コンテンツ配信における著作物の権利処理の効率化を目指す「著作権情報集中処理機構(CDC)」を設立したと発表した。

インターネットにおけるデジタルコンテンツの配信の増加に伴い、多種多様なコンテンツの権利処理と使用料分配のために、楽曲等を特定するためのコスト、作業負荷が増大しており、利用者、権利者団体それぞれが行っている共通の作業をCDCに集約し
てコストと作業負荷を軽減すると共に、フィンガープリント技術を活用した効率的な楽曲特定、権利所在情報の提供など、利用者、権利者団体共通のインフラ構築を目指す。

今後のスケジュールとしては、2009年5月に実験システムの稼動と本システムの競争見積り実施、2010年4月に本格運用開始を予定している。

<コメント>
様々な面で批判されることの多いJASRACだが、制度的に独占事業から外れ、実績としても独占ではなくなってきている。ただ、未だに大きなシェアを握っていることが新規参入事業者にとっての障壁となっているため様々なトラブルとなっている。今回の組織が文字通り機能すれば、配信事業者と権利団体双方にメリットのあるものとなり、それぞれに本来の意味での競争が促されるものと期待される。

関連リンク:JASRACの告知ページ

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