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Wi2、次世代無線通信規格を活用したエリア・イノベーション事業を開始
ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)は、2009年4月1日より、次世代無線通信規格を利用した広帯域、高セキュリティ、高機能のワイヤレス・プラットフォームによるエリア・イノベーション事業を開始すると発表した。
これは、Wi2が開発したワイヤレス・コネクティビティ・サービス「Wi2 300」と高付加価値なユーザー・インターフェース(UI)を実現する「Wi2 Engine」によって、地域単位の無線ブロードバンド網整備による、ユーザーの利便性の向上と地域のさらなる活性化を実現するビジネス。
「Wi2 300」は、次世代無線通信規格であるIEEE 802.11nによる300Mbpsの広帯域と802.11iに準拠する暗号化通信とユーザー認証による高セキュリティを、自社アクセスポイントにおいて実現するもの。
同時に、高いエリアカバー率を実現するために、既存の各通信事業者とローミングを行い、日本最大級の無線ネットワークを構築。また、一度アカウントとパスワードの登録を行えば自社エリアだけでなくローミングエリアにおいても自動的に接続する簡単アクセスツールを提供する。
また、ワイヤレス・プラットフォームのコアとなる「Wi2 Engine」は、アクセスポイントから測位したユーザーの位置情報および行動履歴に基づき、飲食店や店舗などの情報を表示するコンテンツ・タイルと地図が連動するグラフィカルかつユニークなユーザー・インターフェイスを実現する。
対応デバイスは、ノートPC、iPhone3G、iPod touch、Windows Mobile(予定)、ニンテンドーDS(予定)、PSP(予定)など。
費用は月額基本料105円、通信料が従量でかかるが、基本料込で最大980円となっている。位置情報連動エリア情報サービス、丸の内シャトル リアルタイム位置検索サービスは無料で提供される。
第一弾として、4月に丸の内エリア(丸ビル、新丸ビル、丸の内オアゾの3ビル)より開始、丸の内エリアのみならず首都圏の主要なオフィス、商業集積エリア、ショッピングセンターなどへの展開を目指すとしている。
<コメント>
同社は1月にアッカ・ネットワークス連結子会社で無線LAN事業を手掛けるアッカ・ワイヤレスが株式譲渡に伴い社名変更していたもの。人の集中する地域を単位としてサービスを展開する戦略は、これまでのひたすらスポットを増やしていく手法より効率的と言える。2段階の定額制というユーザーから見た場合の負担感の軽さと他社とのローミングがうまく組み合わせることができれば、有望なビジネスモデルになる可能性はありそう。
関連リンク:ワイヤ・アンド・ワイヤレスの発表リリース
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