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Thomson、MP3のロスレスフォーマット「mp3HD」を発表

仏Thomsonは、MP3と後方互換性を持つロスレスフォーマット「mp3HD」を発表した。

「mp3HD」のロスレス圧縮フォーマット部分については、16bit/44.1kHzのWAVファイル(1,411kbps)を、約500~900kbpsに圧縮する。

互換性についてはMP3とのハイブリッド仕様となっており、mp3HDに対応しないプレーヤーでは、MP3の部分が再生される。

拡張子は「.mp3」。ID3タグのデータは通常のMP3と共用できる。

同時に16bit/44.1kHz、16bit/48kHzのWAVからmp3HDファイルを生成可能なLinux/Windows対応の評価用エンコーダを公開した。また、メディアプレーヤーのWinamp対応のmp3HD再生プラグインも公開している。

<コメント>
当初は広く普及したMP3だが、DRMと組み合わせたソリューションがないこと、のちにはライセンスフィーが発生したことにより、プレーヤーの対応の優先度としてはオプション扱いになっている。ロスレスを含めた高音質化の追及は期待されるところが、それ以前にこうしたMP3の置かれた状況を改善すべきだろう。

関連リンク:Thomsonの発表リリース(PDF)

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