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「Bluetooth 3.0」規格正式発表
近距離無線規格Bluetoothの標準化団体Bluetooth Special Interest Group(SIG)は、新規格「Bluetooth Core Specification Version 3.0 High Speed」(Bluetooth 3.0)を正式に承認したと発表した。
Bluetooth 3.0は、無線LAN規格IEEE 802.11のProtocol Adaptation Layer(PAL)を利用することで高速化を実現、データ転送速度は最高24Mbps。また電力管理機能も強化し、省電力化を図っている。
現行規格のBluetooth 2.1 EDRで提供しているペアリング技術「Simple Secure Pairing」などは継承し、従来と同様に下位互換を保持する
Bluetooth SIGでは、パソコンと携帯型音楽プレーヤまたは携帯電話間で大量の音楽ライブラリを同期化したり、プリンタやパソコンに多数の画像をダウンロードしたり、デジカメや携帯電話からパソコンやテレビにビデオを伝送したりするなどの無線接続利用を想定している。
米Atheros Communications、米Broadcom、英Cambridge Silicon Radioなどが対応チップの開発に着手しており、Bluetooth 3.0に準拠した製品は9~12カ月以内に市場に登場する見通しとしている 。
<コメント>
長らく普及が進まなかったBluetoothだが、携帯電話とそのアクセサリとしてのスピーカーやヘッドフォンから対応製品を拡げている。このタイミングでのデータ転送速度の高速化は、スペック重視のアーリーアダプタも含めて普及の後押しになるものと期待される。ただし、オーディオ伝送に関してはSBCというコーデックによる圧縮伝送だったわけで、高速化によって高音質のオーディオプロファイルも検討されることを期待したい。
関連リンク:Bluetooth SIGの発表リリース
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