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富士通マイクロ、USB 3.0-SATAブリッジLSIを開発

富士通マイクロエレクトロニクスは、次世代のインターフェース規格であるUSB 3.0規格対応のUSB 3.0-シリアルATA(SATA)ブリッジLSI「MB86C30シリーズ」の第一弾として「MB86C30A」を開発し、サンプル製品の出荷を開始すると発表した。

「MB86C30A」は、USB 3.0規格に対応した、パソコン周辺機器向けのLSI。同社独自の高速シリアルI/O技術に加え、外付けUSB記憶装置を構築する上で必要な機能である、USB信号通信制御回路、SATA信号通信制御回路、プロトコルおよびコマンド制御回路などの機能を1チップに集約したことにより、5Gbpsの高速データ転送を可能としたもの。

また、「MB86C30A」には標準暗号化方式AESに対応した暗号化・復号エンジンを搭載しており、暗号化ソフトウェアや暗号化・復号ICがなくとも、パソコンなどに広く利用されている標準的なSATAインターフェースに対応したHDDを搭載した外付けHDDに記録されるデータを暗号化することができる。

販売目標は月間100万個としている。

<コメント>
5Gbpsという現行の10倍にもなるデータ転送速度を誇るUSB3.0だが、仕様策定以降、順調に周辺デバイスの発表があり、具体的な製品の形になって出てくるのは意外と早そう。ただ、携帯プレーヤーに搭載されるまでには消費電力などの問題もあり、もう少し時間がかかるのではないか。

関連リンク:富士通マイクロエレクトロニクスの発表リリース

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