トップページ»製品情報»ソニー、音楽に合わせて歌詞を自動でスクロール表示するウォークマンSシリーズを発表

ソニー、音楽に合わせて歌詞を自動でスクロール表示するウォークマンSシリーズを発表

ソニーは、音楽の進行にあわせて歌詞を自動的にスクロール表示する歌詞表示機能「歌詞ピタ」を初搭載した、“ウォークマン”『NW-S740シリーズ』『NW-S740Kシリーズ』『NW-S640シリーズ』『NW-S640Kシリーズ』の計9機種を2009年10月10日より順次発売すると発表した。

内蔵フラッシュメモリ容量は、8GB、16GB、32GB(NW-S740シリーズのみ)。

対応音声圧縮方式は、MP3、WMA、AAC、HE-AAC、ATRAC、ATRAC Advanced Lossless、リニアPCM。著作権保護されたWMA、AACファイルは再生できない。

「Heavy」「Pop」「Jazz」「Unique」の4パターンと、お好みで設定できるカスタムモードを2つ備えた5バンドイコライザを搭載、高音域の再生帯域を補完する「DSEE」(Digital Sound Enhancement Engine) 、本来のステレオサウンドをヘッドホンへ届ける「クリアステレオ」、引き締まった力強い低音を実現する「クリアベース」を搭載する。

再生音を3Dプロセッサーで変換し、実在しない音源があたかもそこにあるかのような、「スタジオ」「ライブ」「クラブ」「アリーナ」「マトリックス」「カラオケ」の6つのモードのサラウンド音場を実現するバーチャルホンテクノロジー(VPT)も搭載する。

音声ファイルの再生スピードを、0.5倍速~2.0倍速の9段階から選択することができる「再生スピードコントロール」、音声ファイルの聞きたい部分(A-B間)を任意で指定すれば、その部分だけを繰り返し再生することができる「A-Bリピート」、音声ファイルを再生しながら上ボタンを押すと、1回押すごとに3秒ずつ再生位置を戻すことができる「クイックリプレイ」といった便利な3つの語学学習機能も搭載する。

NW-S740シリーズ、NW-S740Kシリーズにはノイズキャンセリング機能を搭載。別売の録音ケーブル『WMC-NWR1』を利用して他機器と接続すると、“ウォークマン”以外から再生される音楽などに、ノイズキャンセルをかけることができる外部入力モードと、音楽を再生しないときでもノイズキャンセル効果を利用して周囲の騒音を低減することができるサイレントモードを搭載する。

2.0型のQVGA(320×240ドット)TFTカラー液晶を搭載。対応する動画圧縮方式はAVC(H.264/AVC)、MPEG-4、WMV(Windows Media Video9)。最大720ドット×480ドットのSD画質の動画ファイルの再生に対応。著作権保護されたWMVファイルは再生できない。静止画のJPEG画像も表示できる。

音楽管理・転送ソフトウェア「SonicStage V」からの音楽転送に加えて、ドラッグ&ドロップ方式による転送も可能。音楽管理・再生ソフトウェア「iTunes」のミュージックライブラリー画面から、曲名を選んで音楽ファイルをドラッグ&ドロップ転送することも可能となった。また、ハードウェアプラットフォームの高性能化により、転送速度は従来機種比約3倍の高速化を実現している。

さらに「SonicStage V」の後継となる、体験型・統合アプリケーション「x-アプリ(エックス・アプリ)」を新たにに開発。従来からの音楽ファイルに加えて、動画・静止画ファイルの管理・転送が可能となるとともに、「x-アプリ」上で管理している静止画や音楽を使って、手軽にオリジナルコンテンツ制作を可能としている。

「x-アプリ」から、JASRACと契約して歌詞データを販売しているシンクパワーが提供する歌詞データ販売サービス「歌詞ピタ」を利用して歌詞データを購入/ダウンロードし、「x-アプリ」上で楽曲データと結合し、その楽曲をウォークマンに転送するという仕組みで、“ウォークマン”本体の音楽再生画面上に、音楽の進行にあわせて歌詞を自動的にスクロール表示できる「歌詞ピタ」機能を搭載。歌詞を確認しながら音楽を聴いたり、テレビに“ウォークマン”の音楽再生画面を出力し、カラオケのように歌って楽しんだりすることができる。

機器連携も充実し、PS3から“ウォークマン”への音楽・動画・静止画ファイル転送だけでなく、“ウォークマン”内に保存されている音楽や動画・静止画を、PS3を介して出力し、テレビで再生することも可能。ソニー製ブルーレイディスクレコーダーと連携し、自宅で録ったテレビ番組を、高速で転送することもできる。ブルーレイディスクレコーダーの「おまかせチャプター」で自動的に打たれたチャプターや、ブルーレイディスクレコーダーで録画した際に付与される「ジャンル情報」も一緒に転送され、“ウォークマン”で見たいシーンや転送された番組を検索することもでき、ブルーレイディスクレコーダーで途中まで視聴した録画番組を“ウォークマン”に転送すると、視聴していた部分から“ウォークマン”で再生できる「再生位置同期」機能にも対応する。

EZ「着うたフル」を再生できるLISMO「オーディオ機器連携」にも対応。au携帯電話でダウンロードしたEZ「着うたフル」をパソコンやHDDコンポ“ネットジューク”『NAS-D500HD』『NAS-M700HD』などに取り込み、“ウォークマン”に転送することができる。

パソコンとのインターフェイスはHi-Speed USBとWM-PORT(22ピン)。パソコンを使わずに、CDまたはMD対応ポータブルオーディオプレーヤー/コンポから、“ウォークマン”本体へ音楽を直接録音できる、「ダイレクトエンコーディング機能」も搭載する。

FMチューナーを搭載するほか、ホームメニューに「ポッドキャスト」を用意し、音声ならびにビデオのポッドキャストに対応する。

NW-S740Kシリーズ、NW-S640Kシリーズには専用スピーカーが付属。“ウォークマン”を乗せるだけで再生および充電が行えるほか、本体の充電池を使用してスピーカーを駆動でき、そのまま持ち出して屋外で音楽を楽しむこともできる。

電源は内蔵型リチウムイオン充電池。充電方法は、WM-PORT経由のUSB充電。電池持続時間は音楽再生で約42時間、動画再生で約10時間。充電時間は約3 時間、約1.5 時間で80%充電となる。

外形寸法は約92.0×41.0×7.9mm(縦×横×厚さ)。重量は約53g。

カラーバリエーションは、『NW-S640シリーズ』および『NW-S640Kシリーズ』がホワイト、ピンク、ブルー、オレンジの4色、『NW-S740シリーズ』および『NW-S740Kシリーズ』がゴールド、ブラック、バイオレット、グリーンの4色。価格はいずれもオープン。

ソニースタイルでは『NW-S644』のソニースタイル限定モデル『NW-S644/PI』(ミルフィーユピンク)が設定される。

<コメント>
位置づけとしては、iPod nanoに対抗することになるだろうが、総合的な評価はさておき、ビデオカメラという分かりやすい機能に対抗できるものは見当たらない。また、新しいアプリケーションとして「x-アプリ」の出し方も中途半端。良いものなら標準添付すればよさそうだが、ダウンロード提供では利用は限定的なものになってしまう。また、メインでアピールしているカラオケ機能がこの「x-アプリ」と有料サービスを組み合わせている点も、どこまで受け入れられるか疑問が残る。

関連リンク:ソニーの発表リリース

【広告】

コメント&トラックバック

トラックバックURL:http://www.emd.gr.jp/2009/09/16/1068/trackback/