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iVDR、国際標準メディアとして承認される

iVDRコンソーシアムは、2009年10月25日に、ISO/IEC ジョイント技術委員会にて、スタンダードタイプの iVDRの外形寸法を含む物理寸法、インタフェースピン配置および使用環境などを規定したiVDRカートリッジ規格が国際標準規格として承認されたと発表した。

2010年初めには、国際標準規格「ISO/IEC 29171」として発行される予定。

また、世界貿易機関(WTO)のTBT協定(貿易の技術的障害に関する協定)が発効され、加盟国は原則として国際標準規格を基礎とした調達を検討することが義務付けられているため、国際標準規格は、ますます重要になってきており、この意味においても、国際標準規格は今後のビジネス展開において必要不可欠な条件としている。

iVDR規格が国際標準化されたことにより、日本のみならず、全世界の企業が、iVDR規格を参照し、自由にiVDR対応の機器を開発することが可能となり、iVDRの普及、拡大が期待される中、iVDRコンソーシアムとしては、これを足がかりとしてiVDR規格の上位層の国際標準化をさらに押し進めていくとしている。

<コメント>
コンソーシアムには名だたる企業が名前を連ねているが、実際には日立の薄型テレビくらいにしか採用されておらず、PC用のメディアとしても普及には遠い状況の中、国際標準規格承認まで持ち込んだ努力には頭が下がる。2002年の発表当初は、携帯オーディオプレーヤーへの適用なども試作品レベルでは公表されていたが、現時点でハイビジョン以上の動画コンテンツをターゲットにしているのは妥当なところだろう。

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