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東芝、最大320GBを実現した1.8型HDDを発表

東芝は、小型、軽量、低消費電力で、耐衝撃性、耐振動性にすぐれた1.8型ハードディスク装置(HDD)の新商品として、シリアルATAインターフェース採用で、業界最大の記憶容量320GB(ギガバイト)を実現した「MK3233GSG」をはじめ、250GBの「MK2533GSG」、160GBの「MK1633GSG」の合計3機種を商品化し、2009年12月から量産を開始すると発表した。

「MK3233GSG」は、垂直磁気記録方式の磁気ヘッドや、ディスクの磁性層の改良により、1.8型HDD商品としては、面記録密度を業界最高の801Mbit/mm2(516Gbpsi)に向上させ、これにより、業界最大の記憶容量320GBを実現している。

従来のパラレルATAインターフェースに比べ、より高速なデータ転送が可能なシリアルATAインターフェース(3.0Gbps)や、5,400回転/分のスピンドルモータに加え、16MBの大容量バッファメモリを採用することで、高速なデータ処理を実現。また、線記録密度の向上により、従来機種「MK2529GSG」と比べて内部転送レートを15%向上させている。

「MK3233GSG」、「MK2533GSG」は、独自の静音シーク技術を採用し、シーク時の騒音が従来機種「MK2529GSG」に比べて4dB低減し19dBに、「MK1633GSG」は従来機種「MK1229GSG」(1.8型HDD、120GB)に比べて5dB低減し17dBとなっている。

なお、「MK3233GSG」は「MK2529GSG」と比較して、約19%のエネルギー消費効率の改善を実現している。

<コメント>
すでに1プラッタで160GBの1.8型HDDを発表していた東芝だが、これに2プラッタの250GBと320GBを加え、SATAを採用したもの。このサイズではこれまでiPod Classicが採用していると見られていたが、SATA接続になったことで、単純に入れ替えるわけにもいかずリリース中でも携帯プレーヤー向けの用途は触れられていない。今後、SATA接続の携帯プレーヤーが開発されるのか、HDD内蔵タイプはこれを機に終息するのか、興味深いところ。

関連リンク:東芝の発表リリース

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