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東芝、64GBの組込み式NAND型フラッシュメモリを発表

東芝は、携帯電話やデジタルビデオカメラなどの携帯機器向けに、業界最大となる大容量64GBの組込み式NAND型フラッシュメモリの新製品を発売すると発表した。

新製品は、JEDEC標準の小型パッケージに、最先端32nmプロセスによる32GbitNANDチップ16枚とコントローラチップを納めた制御機能付メモリ。

厚さ30μmのチップ薄厚化技術や積層技術などを適用することにより、業界で初めてNANDチップ16枚とコントローラチップ1枚の計17枚積層に成功し、組込み式NAND型フラッシュメモリでは業界最大容量を実現した。

JEDEC/MMCA Ver. 4.4規格に準拠したHS-MMCインターフェースを有しており、NAND型フラッシュメモリの制御機能(書込みブロック管理、エラー訂正、ドライバーソフトウェアなど)をユーザーが開発する必要がなく、開発負荷を軽減できる。

新製品のラインアップは、容量のニーズに応じて、64GBから2GBの6種類を展開する。

連続データ書き込み速度は最大20MB/sec(メモリ・チップを複数枚、並列動作させた場合)、連続データ読み出し速度は最大37MB/sec(同)。

パッケージは14mm×18mm×1.4mmの169端子のFBGA。

2009年12月からサンプル出荷を開始し、2010年第1四半期から量産開始予定。

<コメント>
組み込み機器向けと言うことから、フラッシュメモリーカードのような形ではなく、携帯プレーヤーに内蔵される形で我々の前に現れるだろう。小型化を実現したことで、これまで以上の大容量モデルの登場が期待される。

関連リンク:東芝の発表リリース

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