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Wolfson、超低消費電力のオーディオコーデックを発表

英Wolfson Microelectronicsは、超低消費電力を実現するポータブルプレーヤー向けのオーディオコーデック「WM8904」を発表した。

ヘッドフォンアンプにクラスWアンプテクノロジーを採用し、チャージポンプを使用して消費電力の最適化が可能。また、グランドリファレンス出力により、ヘッドフォン出力用のDCブロッキングコンデンサが不要で、低音レスポンスの向上や基板スペースの削減、BOMコストの抑制ができるとしている。

DACには、独自の低消費電力技術「SmartDACテクノロジー」を搭載し、DACからヘッドフォン出力への信号パスにおいて、消費電力を4mWに抑制可能。ヘッドフォンには各チャンネル最大30mWの出力を供給する。

また、音質向上の面では、「SilentSwitchテクノロジー」を採用し、ポップノイズやクリックノイズを抑制している。そのほか、ダイナミックレンジを調整し、録音/再生レベルの最適化が可能な「DRC(ダイナミック・レンジ・コントローラ)」も搭載。録音した音声の明瞭度を高める「クイックリリース」機能も備える。

メディアプレーヤーやヘッドフォン、ボイスレコーダなどのポータブル機器向けデバイス向けに、32ピンQFNパッケージ、36ボールCSPパッケージで提供される。

<コメント>
オーディオがデジタルデータの形になっていたとしても、最終的には人間の耳に聞こえる形のアナログ信号にならなければならない。その役割を担うオーディオコーデックもデバイス全体に占める消費電力の割合は少なくなく、その削減はバッテリー駆動デバイスの動作時間延長に寄与するだろう。

関連リンク:英Wolfson Microelectronicsの発表リリース

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