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サイファー・テックなど、スマートフォン向けのDRM技術を開発
サイファー・テックとブルーオーシャンシステムズは、両社の協業によってiPhoneやAndroid端末などのスマートフォンや、タブレット型コンピュータなどに対応したDRM(電子著作権保護)技術の開発・提供を行うと発表した。
インターネットを介して電子書籍や動画などを配信するデジタルコンテンツ流通の市場においても、iPhoneやAndroid端末をはじめとしたスマートフォンやタブレット型コンピュータなどの新たな情報端末への期待が高まっている一方で、コンテンツ流通に必要とされるデジタルデータの著作権を違法な改竄やコピー行為などから守るDRM技術の多くがWindowsのみを対象としているため、その対応が課題となっている。
サイファー・テックは独自開発のDRMサービスを楽天やベネッセコーポレーションなどのデジタルコンテンツ配信事業者に提供してきたが、スマートフォン向けのアプリケーション開発に強みを持つブルーオーシャンシステムズとの協業で、さまざまなOSや電子デバイスで動作するマルチプラットフォーム対応のDRMサービスの開発/提供を行うこととなったもの。
2010年夏よりMac OS・iPhone向けのDRM技術、Android向けのDRMサービスをサイファー・テックより随時リリースする予定としている。
<コメント>
音楽配信においては、DRMは配信するサーバ側と共に、コンテンツを再生するデバイス側にも組み込む必要のある技術だった。そのため多くのデバイスメーカーが利用できる標準規格が求められていた。しかし、デバイスの寡占と高機能化によりOSも汎用のものが搭載されるようになると、標準化よりもコンテンツ配信側で独自DRMを求める素地が生まれていると言えるだろう。
関連リンク:サイファー・テックの発表リリース
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