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USEN、UCOMの保有全株式を売却

USENは、持分法適用関連会社である株式会社UCOMの株式を投資ファンドへ譲渡することを決議したことを発表した。

UCOMは、2000年7月に世界初の光ファイバによるインターネット接続サービスのインフラ構築・運用を担う通信事業者として設立され、大都市圏を中心に、法人および個人に対しサービスを展開してきた。

2007年には合計38.2%のUCOM株式をユニゾン・キャピタル系ファンドに売却しており、事業の再構築をす捨ていていたが、今回、株式の約39%に当たる保有全株式を50億5600万円で売却するもの。

これにより、UCOMはこれまで以上に独立性を高め、更なる事業の発展が期待でき、USENは財務の改善及び資金の拡充が見込めるとしている。

なお、株式譲渡後もUSENとUCOMは親密な事業パートナーとして良好な取引関係を維持し、USENが提供する「USEN BROAD GATE02」等のサービスは継続していくとしている。

<コメント>
法人向けサービスは残るものの、実質的にUSENは光ファイバー事業から撤退した格好。そこには当然NTTの存在があるわけだが、通信インフラ事業の難しさと共に、今後も光ファイバーを国としてどのように扱っていくかの課題は残されたままのように感じる。

関連リリース:USENの発表リリース(PDF)

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