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ソニー、“Qriocity”によるデジタル音楽配信サービスを開始

ソニーは、音楽配信サービス 「Music Unlimited powered by Qriocity (“キュリオシティ”ミュージックアンリミテッド)」をイギリスおよびアイルランドにて、2010年12月21日より開始したと発表した。

“Music Unlimited powered by Qriocity” は、ユニバーサル ミュージック、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ワーナーミュージック、EMIミュージック、などの音楽レーベルを始め、多数のインディペンデントのレーベルおよび音楽出版社から提供される、新しいクラウドベースのデジタル音楽配信サービス。サービス開始時点では約600万曲を準備し、これらの音楽レーベルを始めとした提携により順次ライブラリーを追加、さらに充実させていく予定。

ベーシック(月額3.99英ポンド/イギリス、3.99ユーロ/アイルランド)およびプレミアム(月額9.99英ポンド/イギリス、9.99ユーロ/アイルランド)の2つの料金体系によるプランを用意しており、ベーシックプランでは、クラウド上で管理された約600万の楽曲を有する音楽ライブラリーから、ジャンル別、年代別、ムード別のカテゴリーごとに、ソニー独自の12音解析技術がベースのSensMe機能により、お好みにあわせてカスタマイズされた音楽チャンネルを様々な機器上で楽しむことが可能。

加えて、プレミアムプランでは、30日間のサービスの無償トライアルを利用できるほか、オンデマンドによる楽曲のフル視聴やお気に入りの楽曲を集めたプレイリストの作成、多数の音楽ジャンルのトップ100を集めた最新ヒットチャンネルへのアクセスなども可能。

また、ユーザーが楽曲ごとに “like/dislike”(好き/嫌い)を選択することで、ユーザーの嗜好を学習し、よりテイストにあったチャンネルを構成し、よりパーソナルなチャンネルに進化させることができる。

さらにユーザーはiTunesを含むメディアプレーヤーで管理している楽曲やプレイリストを“Music Unlimited powered by Qriocity”と同期させることが可能(著作権保護されたコンテンツは除く)となっており、クラウド上の音楽データベースに存在する楽曲であれば、ユーザーは自身の音楽ライブラリーの楽曲をいつでも“Music Unlimited powered by Qriocity”の全ての対応機器で視聴することができる。

対象機種は、ソニーが発売する2010年モデルのネットワーク対応の液晶テレビ<BRAVIA>、ブルーレイディスクプレーヤーおよびブルーレイディスクホームシアターシステム、「PlayStation3」およびVAIOを始めとするパソコン。また、アンドロイドベースの機器を含む様々なソニーのポータブル機器にも準備が整い次第、拡大していく予定としている。

イギリスおよびアイルランドでのサービス開始に続き、“Music Unlimited powered by Qriocity”は、アメリカ、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オーストラリア、ニュージーランドなどの国々へも2011年中に順次拡大していく予定。

<コメント>
クラウドベースと流行のキーワードが使われているが、音楽配信の分野では以前から”デジタルロッカー”などと呼ばれた考え方とほぼ同じコンセプトであり、さして珍しいものではない。ある意味、それがようやく実現したという印象を受ける。一応、対応機種がソニー製品のみとなっているが、どの程度汎用的に利用できるものになっているか興味深いところ。

関連リンク:ソニーの発表リリース

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