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村田製作所、超薄型圧電スピーカーの音質を改善

株式会社村田製作所は、世界最薄(0.5mm)圧電スピーカの音響特性を改善し「VSLBP2115E1100 – T1」として販売すると発表した。

同社の提供する圧電スピーカは、製品厚みが薄いことに加え、駆動に必要な背面容積も小さく、特に狭空間での使用に適しているため、携帯電話、タブレット端末、MID、E – book、携帯型音楽プレーヤー、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ICレコーダ、など多くの小型モバイル機器に採用されているが、市場からは圧電スピーカへの更なる音響特性の改善を求める声もあり、開発に至ったとしている。

具体的には使用部材と振動板保持構造を見直すことで、音声帯域として重要になる2~4kHzの歪率を低減(2kHzにおける歪率を半減)し、1kHz以下の低周波領域の音圧を向上させるといった音響特性の改善を実現している。

2011年6月から月産100万個体制で生産し、サンプル価格は250円。

<コメント>
携帯電話では着信音があるため本体にスピーカーを持つのが当たり前だが、携帯プレーヤーではヘッドホンでの使用を前提としており必ずしもスピーカーを搭載するものではなかった。携帯型でもメディアプレーヤーではディスプレイの大画面化も進んでおり、こうした圧電スピーカーの高音質化により、スピーカーの搭載も進んでいくものと見られる。

関連リンク:村田製作所の発表リリース

 

 

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