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イー・アクセス、1.7GHz帯でのLTE実証実験で下り291Mbpsを記録

イー・アクセスは、2013年8月より1.7GHz帯を使ったフィールド実証実験を実施し、その結果を公表した。

この実証実験では、総務省が周波数アクションプランにおいて新たに確保するとした1.7GHz帯の周波数と、同帯域に隣接する既にイー・アクセスに割当てられている周波数を使用し、高速・大容量なLTEの高度化技術の通信品質や通信速度(スループット)の評価を行ったもの。

実証実験の結果は以下の通り。

  • 「10MHz+10MHz幅CA」と「連続20MHz幅」の評価では、「連続20MHz幅」の方が下り伝送速度が高いことを確認
  • 「4×4 MIMO」と「2×2 MIMO」の評価では、両方式とも規格上の下り最大速度に近い速度(4×4 MIMOで下り291Mbps)を確認
  • 「2×2 MIMO」の評価では、既存のUSBスティックタイプのデータ通信端末「GL08D」で148Mbpsを記録

同社では、この実験を通じて取得したノウハウや測定データを活用することで、モバイルブロードバンドの通信技術の向上を図り、さらなる普及・拡大を積極的に取り組んでいくとしている。

<コメント>
この実証実験には純粋に技術的な検証というほかに、周波数割り当てを審議する総務省へのアピールという側面もある。新たに割り当てを予定している周波数帯を活用するとどのようなサービスを提供できるかをアピールすることによって、自社に有利になるよう働きかけるものだ。それ自体は問題ではないが、同社がソフトバンクグループになったことで、こうして取得した周波数帯がグループ内でどのように融通されていくのか、それによって不公平な状況になりはしないかと言った点が審議の中で懸念されるところだろう。

関連リンク:イー・アクセスの発表リリース

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