2000/12/19
NTT東西のFTTHサービス発表
 
NTT東日本と西日本(以下NTT東西)は、光ファイバーを利用したインターネット接続向けの定額アクセス回線サービス「光・IP通 信網サービス(仮称)」を、東京と大阪の一部エリアにおいて試験提供すると発表した。12月26日から受付を開始し、試験運用期間は半年としている。
一般家庭の加入者宅まで光ファイバーを引き込み、回線終端装置を設置、収容ビルから先は地域IP網を経由してISPに接続する。ちょうど12日に発表した「フレッツ・ADSL」の光ファイバー版と言った内容になっている。
通信速度は最大10Mbpsのベストエフォート型で、メニューは3種類。
 ・基本メニュー:最大256ユーザーで帯域をシェア、月額料金13,000円/初期工事料27,100円
 ・高スループットメニュー:最大32ユーザーで帯域をシェア、月額料金32,000円/初期工事料27,100円
 ・集合住宅向けメニュー:最大768ユーザーで帯域をシェア、月額料金3,800円/初期工事料11,900円
集合住宅メニューの場合、建物内LANでの分配となるが、既存のLAN配線がない場合は月額料金1,200円程度/初期工事料8,100円程度の追加でHomePNAによる分配サービスも提供される。また、集合住宅メニューは建物ごとに10契約以上見込まれる場合に適用され、管理組合などからの申し込みとなる。
接続先となるISPは未定としながらも「フレッツ・ISDN」「フレッツ・ADSL」程度のISPの対応が期待できるとしている。

<コメント>
元々NTTはFTTHサービスまでのつなぎにADSLを考えていただけに昨今のADSLへの期待の高まりに自らの姿勢を明らかにしたと言えよう。その分、時期尚早の部分も見られ、同様に10Mbpsのベストエフォート型のFTTHサービスを予定している有線ブロードネットワークの月額料金4,000〜5,000程度には遠く及ばない価格設定になっている。

関連リンク:NTT東日本のリリース
       NTT西日本のリリース
 
 
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