Thomson Multimediaはオーディオ圧縮形式MP3の後継バージョンとしてより高い圧縮率で高音質を実現する「MP3Pro」を発表した。
同社のサイトでは評価用のエンコーダーおよびデコーダーソフトウェアが無償でダウンロードできるようになっている。
MP3Proは圧縮ビットレートを64kbpsとした場合、これまでのMP3の圧縮ビットレート128kbpsに相当する音質を実現しているという。
これはファイルサイズが半分程度になることを意味し、プレーヤーやPCにこれまでの倍の楽曲を保存できるようになるとしている。
また、下位互換性を保っていることもMP3Proの特徴。MP3ProファイルはこれまでのMP3プレーヤーソフトウェアやハードウェアで再生することが可能。
さらにMP3Pro対応プレーヤーソフトウェアやハードウェアでこれまでのMP3ファイルを再生することも可能になっている。
ただし、いずれの場合もMP3ProファイルをMP3Pro対応プレーヤーソフトウェアやハードウェアで再生する組み合わせほど高音質は実現できない。
この理由はMP3Proファイルが2つの部分に分かれており、片方に既存のMP3と完全互換な情報が、もう片方に新しい高音質の情報が納められており、
既存のソフトウェアやハードウェアでは前者しか読み出すことができない仕組みになっているため。
無償配布の始まっている評価用ソフトウェアはWindows9x、Me、NT、2000用でWAVファイルを64kbpsのビットレート限定でMP3Proファイルと変換、再生できる。
Thomson MultimediaはFraunhoferはMP3に関する基本特許を保有しており、これまでのMP3と同様にMP3Proも各ソフトウェアメーカー、ハードウェアメーカーにライセンスしていくとしている。
<コメント>
2001年1月に開発を表明していたMP3Proが思いの外早くリリースされた。 高音質と下位互換性をアピールしているものの、著作権保護に関する仕組みはなく、音楽配信においてコンテンツ側の支持を取り付けられる可能性は低い。
ライセンスフィーの値上げも予定されており、ユーザーやメーカーの支持も得られない場合はMP3の終焉をも意味する可能性すらある。
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