米Gracenoteは、ネット上でCDDBとして提供している楽曲を認識し付帯情報を提供するサービスと同等の機能をネットワークに接続されていないデバイスでも実現できる家電メーカー向けのソリューションを開発したと発表した。
ネットワークに接続されて居らず、HDDも内蔵していない従来型のCDプレーヤー向けにはCDバージョンが提供される。一枚のCDにCDDBのデータベースが特別な暗号化の上に圧縮されて収められており、
RTOS上で動作する軽量のアプリケーションがデータベースの検索を行う。正しい検索結果は検索速度を上げるためにRAM上に一時保存することもできる。
このCDは埋め込まれたトレイ、もしくはチェンジャーの一つにセットしたまま用いる。携帯型プレーヤーやトレイが一つしかないプレーヤーではCDを出し入れすることで利用できる。
また、データベース内容のアップデートはセットしているCDを取り替えることだけで容易に行うことができる。
MP3ジュークボックスのように内部にHDDなど記憶装置を備えている機器に対しては、CDDBの完全なデータベースサービスを特別な暗号化の上に圧縮して提供する。
これを内蔵記憶装置に収めることにより、あたかもネットワーク接続されているのと同等の機能をオフラインで提供できるようになる。
提供される情報セットは、車載プレーヤー向け、携帯プレーヤー向け、家庭内サーバ向けにそれぞれカスタマイズすることができる。
ネットワーク接続機能を持つジュークボックスやCDプレーヤーには標準TCP/IP経由でGracenoteのサービスを利用するためのシンプルで軽量な検索レイヤーがインストールされる。
検索結果の情報は各プレーヤーの表示ディスプレイやエンドユーザーの要望に応じてカスタマイズすることができる。ダイヤルアップ接続でもブロードバンドや2.5G/3G移動通信の常時接続環境でも検索結果は一時保存することができる。
検索結果は1KB程度なので、検索速度を上げるために一時保存することは容易となっている。
Gracenoteでは楽曲の付帯情報に加え、「Album Art」、「Music news」、「Artist biographies」、「Album reviews」、「Proprietary recommendation technology」、「Advanced play list management」、「Extended data」といった付加情報も提供できるとしている。
このソリューションについてGracenoteはオンラインでユーザーに認められた便利なサービスをオンラインに還元し、オーディオ機器を次世代に引き上げるものとしている。
この技術を利用した製品は2001年末にも登場する見込みであるとしている。
<コメント>
音楽CDをセットするだけで楽曲情報が表示されるCDDBは確かに便利で、これを各オーディオ製品に搭載しようというのは興味深い試み。ただ、CDバージョンには少々無理があるような気もする。
関連リンク:Gracenoteの発表リリース |