2001/11/15
HomePNA、「HomePNA 3.0」についての市場からの要件を発表
 
 HomePNA (Home Phoneline Networking Alliance)は、データ通信速度100Mbpsを最大の特徴とする第3世代規格「HomePNA 3.0」について市場からの要求仕様を発表した。

 HomePNAは、電話線を利用した家庭内ネットワークの業界団体。今回は会員メンバー133社にmarket requirements document(MRD)を明らかにしたもの。

 HomePNA 3.0は、電話回線を利用して家庭内におけるブロードバンドエンタテインメントや音声アプリケーションの利用、複数のパソコンによるファイルやインターネット共有を実現するもので、データ通信速度はHomePNA2.0の10Mbpsから一気に引き上げられ100Mbpsとなる。

 データ通信速度を引き上げる一方で、Quality of Service (QoS)は維持され、ビデオオンデマンドやストリーミング、ネットワークゲームなどブロードバンドインフラを必要とする家庭向けサービスを実現する。
 また、デジタルテレビ、セットトップボックス、DVR、DVDプレーヤー、MP3チューナーなどデジタル家電製品もネットワーク技術が統合され、家庭内ネットワークを必要とするようになるとしている。

 HomePNA 3.0はHomePNA 1.0と2.0と下位互換性を持ち、HomePNAが同時に発表したプロトコル「Voice-over-HomePNA(VoHPNA)」もサポートする。VoHPNAはHomePNA 2.0を拡張したもので、同時に8件の高性能音声データ送信を可能にする。

 この後、HomePNA 3.0はHomePNAの技術委員会が提案を検討した後に2002年第4四半期に仕様の最終版として発表される予定。

<コメント>
家庭内ネットワークと言えば、最近では設置の簡便さや通信速度の面からも無線LANが急速に市場を伸ばしているが、今回のHomePNA 3.0で少なくともデータ通信速度においては無線LANを凌ぐことになる。

関連リンク:HomePNAの発表リリース
 
 
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