2002/03/28
ヤマハ、mLAN用次世代LSIを開発
 
 富士フイルムマイクロデバイスとヤマハは、新しいデジタルネットワーク技術「mLAN」の中核をなす次世代LSI『mLAN−NC1』の開発が終了、サンプル出荷を2002年4月下旬から開始すると発表した。

 「mLAN」は、ヤマハが提案する音楽のための新しいデジタルネットワーク技術。オーディオデータやMIDIデータの流れを管理する独自のコネクションマネジメント技術によって、電子楽器、プロ・オーディオ機器、パソコンなどのmLAN対応機器同士であればIEEE1394ケーブルのみで簡単に接続可能で、これまで以上に高機能なシステムを自由に構築できる環境を提供する。

 業界標準の高速シリアルバス「IEEE1394」上で音楽用デジタルネットワークを構築するため、1997年6月に「1394TA(Trade Association)」にて規格化された「オーディオと音楽情報の伝送プロトコル(A&Mプロトコル)」を、音楽制作や演奏活動において有効に利用するために開発された。

 ヤマハでは「mLAN」技術について、2000年9月から無償でライセンス供与を開始しており、現在ライセンシーは国内外30社・団体にのぼる。

 今回開発されたmLAN−NC1は、現行のLSIが「mLAN」システムの構成に5種類のLSIが必要であるのに対し、物理層LSIと組み合わせて2種類のLSIだけでシステムを構成することが可能。

 さらにmLAN−NC1にはCPUも内蔵しており、「mLAN」およびIEEE1394規格に準拠した仕様・機能を自律的に制御する。サンプルはmLANファームウエアを含む『mLAN−NC1』と共に推奨物理層LSI、付属プログラムを合わせ、サンプル価格30,000円(10セットまで)でmLANライセンシーに提供される予定。

 今後、富士フイルムマイクロデバイスとヤマハは「mLAN」の拡大と普及に向け、mLAN/IEEE1394デバイスの共同開発をおこなっていくことに合意、デジタルオーディオ、MIDIに限らず、IEEE1394上で映像を扱う用途(スタジオ、コンサート会場、レッスンスタジオなど)のデバイスにおいても、共同で開発をおこなっていくとしている。

<コメント>
デジタルオーディオのインターフェース規格として期待されたmLANだが、期待通りに普及しているとは言い難い。製品開発メーカーが利用しやすい実装・開発環境の提供で巻き返しを図る印象。

関連リンク:ヤマハの発表リリース
 
 
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