Infineon Technologiesは、「ファッション業界」向けの製品として衣類や布地に直接織り込むことができるウェアラブルチップのプロトタイプを披露、応用製品としてシャツやジャケットに直接縫い込めるMP3プレーヤーの試作品を開発したと発表した。
このプレーヤーは、マイクロコントローラ/オーディオプロセッサチップ、バッテリー/MMCモジュール、イヤホン/マイク、折り曲げ可能なセンサー/キーボードの4つのモジュールから構成されている。すべてのモジュールは布地に織り込んだ特殊な素材を通して電気的に接続される。
マイクロコントローラ/オーディオプロセッサチップは、大きさが25mm x 25mm x 3mm。他のモジュールと直接接続することができ、ソフトウェアによってMP3プレーヤー、音声認識装置、シンセサイザーなどの機能を持たせることができる。
バッテリー/MMCモジュールは、約50g。バッテリーはリチウムイオンポリマー電池で連続数時間の動作が可能。MMCは64MBにまで対応し、着脱も簡単でPCやPDA、デジタルカメラなどとのデータの交換も可能となっている。
折り曲げ可能なセンサー/キーボードは伝導性のある特殊な布地に金属製のフィルムがかぶせられており、触れることでセンサーがキーボードを押されたことを認識する。
イヤホン/マイクモジュールも、同様に特殊な素材を通してマイクロコントローラ/オーディオプロセッサチップに接続される。
この試作品は、ウェアラブル電子機器などの新規市場に向けて開発されたチップ、センサーおよびパッケージの具体的な応用例として開発された。着心地を悪くしないことと、そのまま洗濯しても問題ないように考慮されているとしている。
Infineonでは、今回の技術がエンターテイメント、通信、ヘルスケア、セキュリティなどの分野で利用価値があるとしているが、具体的な商品化の予定は明らかにしていない。
<コメント>
非常に興味深い技術ではあるが、その実用性は全くもって不明。あくまで技術コンセプトのデモと捉えるのが正しいだろう。
関連リンク:Infineon Technologiesの発表リリース |