NEC(NECエレクトロンデバイス)は、携帯電話、PDA、デジタルビデオカメラなどの携帯機器向けに、ビデオ/オーディオ信号のMPEG4エンコード/デコード処理を効率的に実行できるアーキテクチャを備えた、新しいDSPコア「SPXK5」を開発したと発表した。
「SPXK5」は、複数の命令を同時実行できる4並列VLIW/デュアルMACアーキテクチャとビデオ信号処理に適した命令セットを採用し、命令処理速度を従来製品比約3倍に高速化。携帯機器向けDSPとして世界トップクラスとなる1000MIPS(250MHz動作時)という高性能を実現し、DSPとして初めてVGAサイズの画像のMPEG4エンコード/デコードを実現している。
また、低電圧化技術の採用により、新たに0.9V動作に対応し、0.05mW/MIPSという低消費電力が可能。MPEG4ビデオコーデック(CIFサイズ、15フレーム/秒)をアクセラレータなしで105MHz、消費電力21mWで実現する。
NECでは、「SPXK5」にキャッシュメモリ、ローカルメモリを内蔵し、外部バスインタフェースのシステムバス化により拡張性を高めた「SPXK5SC(Super Core)」を基本コアとしてプラットフォーム化し、2002年度下期に第一弾製品のサンプル出荷を開始する予定。また、2003年度には同コアを使用し、0.095μmプロセスを採用した製品の開発を完了させる計画としている。
さらに、従来製品向けに開発したMPEG4ビデオコーデック、MP3、AAC、WMAオーディオコーデック、AMR、G.729、G.726音声コーデックなどのミドルウェアを「SPXK5」アーキテクチャに最適化を図り順次リリースしていく予定。
<コメント>
一時はDSPの用途にMP3デコード/エンコードは定番となっていたが、今ではMPEG4がその代わりとなっている。そこには応用製品への期待度が現れている。そうした製品でもオーディオコーデックにも言及されていると若干安心できる。
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