ソニーは、読み出し専用のCD-ROMディスクにおいて、ディスク一枚毎に個別情報(IDデータ)を追加記録する「Postscribed ID」技術を開発したと発表した。
これまで、CD-ROMディスクは読み出し専用であるため、生産された後にデータなどの追加記録ができなかった。今回開発された「Postscribed ID」は、特殊反射膜材料とミクロンレベルの高精度位置制御技術により、高出力半導体レーザーを用いてCD-ROMディスクの信号面上にIDデータの追加記録を実現している。
IDデータの記録は、CD-ROM規格イエローブックに準拠して定められた位置に行われるため、市販されているほとんどのCD-ROM対応ドライブでIDデータの読み出しは可能となっている。
IDデータの長さは6〜28バイト。タイトル番号やシリアル番号などを記録することにより、ユーザー登録や正規ユーザーの識別/認証、二重アクセスの防止や暗号鍵の配布、ユーザー1人1人に特化したサービスの提供などが可能になる。
また、IDデータの定義を発注者が行うこともできるため、会員番号などを記録してCD-ROMを配布することなども可能。なお、IDデータの利用は、利用目的に合わせた専用ソフトウェアなどと組み合わせて行う。
ソニーでは、同技術を用いたディスクスタンピングサービスを、ソニーグループ国内事業所にて2002年6月より開始、海外事業所においても順次展開する予定。今後、コンピュータ用ソフトや教育、出版、プロモーション、トレーニングなどの様々なCD-ROMアプリケーションに「Postscribed ID」を積極的に提案していくとしている。
<コメント>
オーディオCDの規格ではないため、すぐにオーディオCDの違法コピー防止につながるものではない。ただし、個別のIDを記録できることから、キーボードのないデバイスでもユーザー登録および認証が行えることになることの意義は大きい。
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