米RealNetworksは、オープンなデジタルメディアプラットフォーム「Helix Platform」とオープンソース開発を担うコミュニティー「Helix Community」からなる戦略「Helix」を発表した。
「Helix」は、エンコーダー、サーバー、クライアントの一部をオープンソースにしてReal以外のフォーマットも一つのプラットフォームでサポートするというもの。
まず、オープンソース開発を担うコミュニティー「Helix Community」に対してRealNetworksは、Helix Platformのソースコードを提供し、コミュニティーの参加者がHelixのエンコーダー、サーバー、クライアント製品の開発に関与できるようにする。
Helix Platformのソースコードの中には、これまでRealNetworksが開発してきたクライアント部分(HelixDNA)のソースコードが含まれているほか、オープンなデジタルメディア配信プラットフォームを構築するための1,000以上のAPIを含んでいる。
これにより、オープンソースのもとでストリーミング放送、オンデマンドストリーミング、デジタルメディアのローカルファイルの再生、新しいメディアフォーマットやデータタイプへの対応などが可能なサーバー、エンコーダー、クライアントが開発されることになる。
既に次の29の企業と団体が、Helix Communityへのサポートを表明している。
BSquare、CollabNet、Cisco、Hitachi、HP、Intel、Lindows、nCUBE、NEC、Network Appliance、Nokia、Openwave、Opera、Oracle、PalmSource、Phoenix Technologies、Pinnacle Systems、Red Hat、Sony、Speedera、Sprint PCS、ST Microsystems、Sun Microsystems、Symbian、Tao Group、Texas Instruments、TiVO、Volera、Xiph.org Foundation。
また、Helix Communityでは,二つのライセンス体系「RealNetworks Community Source License(RCSL)」と「RealNetworks Public Source License(RPSL)」が用意されている。
RCSLは、RCSLのもとで構築された全製品が Helix インターフェイスとの互換性を確実に維持するように構成され、RPSLは、そのソースコードから構築した製品もまたオープンソースであるという条件付きでディベロッパに提供するように構成されている。
RealNetworksでは、Helix Communityで利用できる最初のクライアントソースコードとなるHelix DNA Clientを90日以内にリリースする予定。それに引き続き、年末までにサーバーとエンコーダのソースコードをリリースするとしている。
また、RealNetworksでは同時にRealAudio、RealVideo、QuickTime、MPEG-2、MPEG-4、Windows Mediaなど55のメディアフォーマットをサポートするとともに配信性能を飛躍的に向上させ、デジタルメディア配信のコストを大幅に削減できるサーバー製品「Helix Universal Server」を発表している。
<コメント>
オープンソース戦略と言えば、IEに対するNetscapeが引き合いに出されるが、必ずしも成功しているとは言い難く、今回のRealNetworksの狙いの本質を見極めることは大変難しい。そのため、今回の戦略がダウンロードビジネスに影響を与えるものかどうかもしばらく見守る必要がある。
関連リンク:RealNetworksのHelixに関する発表リリース
RealNetworksのHelix Universal Serverに関する発表リリース |