Coding Technologies、松下電器産業、NECの3社は、2003年5月規格化予定のオーディオ符号化技術MPEG-4 AAC Plus SBR (aacPlus)に比べて低演算量を実現するモバイル、ポータブル機器向けのローパワーSBR方式を共同開発し、2002年10月のMPEG上海会議でMPEGの最終委員会原案に採用されたと発表した。
aacPlusは、MPEGのAAC(Advanced Audio Coding)方式と、Coding Technologiesが開発した、再生帯域を拡大するSBR(Spectral Band Replication)技術を組み合わせたもの。従来のAACの約半分の情報量で同等の音質を実現することができる。
SBR技術自体は、既存の様々なオーディオコーデックと互換性を保ちながら組み合わせることができ、たとえばmp3PROは、MP3にこのSBR技術を適用したものとなっている。
今回3社が開発したローパワーSBR方式は、従来のSBR方式よりデコード処理を40%少ない演算量で実現でき、かつ48kbps(ステレオ)時でもCDに迫る高音質再生を実現することができる。
そのため、携帯電話をはじめとするモバイル、ポータブル機器で要求される低消費電力のプロセッサでも余裕を持って実装でき、戸外でも高音質の音楽を長時間楽しむことが可能になるとしている。
なお、今回のMPEG-4 aacPlusで使われるローパワーSBR技術に関するライセンス窓口は、Coding Technologiesが担当する予定となっている。
<コメント>
規格の成り立ちの理解度によっては把握しにくいリリースだが、2003年5月に規格化されるMPEG-4 aacPlusに通常版とローパワー版ができると考えればよいのだろう。
関連リンク:松下電器産業の発表リリース |