社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)、社団法人日本レコード協会(RIAJ)は、電子透かし技術の有効性を確認するための実験を実施し、その有効性を実証したと発表した。
実証実験では、市販用CD音源に電子透かし情報(ISWC)を埋め込みMP3ファイルに変換し、それをインターネットに接続された任意のサーバーにアップロードすることでインターネット上に音楽コンテンツの違法利用環境を構築。
それをJASRACが運用する監視システムに電子透かし検出プログラムを実装してインターネット上にアップロードされている音楽著作物の収集と電子透かし情報の検出を行った。
その結果、監視システムは、電子透かしが埋め込まれた音楽ファイルを一定期間内にもれなく収集し、電子透かしとして埋め込まれた情報を抽出し、楽曲の特定を行うことができた。
電子透かし技術は、IBM、エム研、マークエニー・ジャパン、日本ビクターの4社の協力を得て、「テスト参加企業の募集の要綱」に準拠する技術を使用したとしている。
今後、電子透かし技術を利用して音楽コンテンツへの権利者情報が埋め込まれれば、インターネット上で違法利用されているCD音源や放送コンテンツの発見と侵害物特定のプロセスの効率化が図られることが期待できるとしている。
<コメント>
一貫して電子透かし技術を追求しているJASRAC。確かにファイル交換などの海賊行為には対策として有効だろうが、本当の狙いはデジタル放送に向けての標準化作り。標準化されれば開放された著作権管理事業を有利に進められると見られる。
関連リンク:社団法人日本音楽著作権協会の発表リリース |