大日本印刷(DNP)は、経済産業省の支援を受け、Windowsパソコン上で動作する、音楽データ用圧縮伸張ソフト『ゲンコーダ』を開発したと発表した。独自開発したロスレス型圧縮技術を採用しており、圧縮後のデータを完全に元データに戻すことが出来る。
現状開示されているソフトウェアは、使い勝手などを含め、音楽ソフトの制作現場で求められる性能には達しておらず、ゲンコーダは、音楽ソフトウェアの製作現場での実用に耐える、初めてのロスレス型音楽データ用圧縮伸張ソフトとしている。
ロスレス型圧縮アルゴリズムとしては、現在、規格化に提案されているほぼ全てのソフトウェアにおいて、その骨格は同一であり、ゲンコーダを含め、圧縮率に顕著な差はないが、ゲンコーダの圧縮率は、30〜70%で、クラシック音楽では平均50%の圧縮率が得られ、現在存在するロスレス型圧縮方式の中でもトップクラスの圧縮率を有している。
DNPでは、ゲンコーダを音楽ソフトの制作過程における効率化やコストダウンを提供するもの、また、ブロードバンドの普及にあわせ、高品質音楽ソフトをネットワークを経由して配布、販売する手段としても有効としている。
また、音楽データをゲンコーダ方式でリアルタイムに圧縮伸張しながら記録再生する専用チップの開発、これを実装した機能モジュール開発、あるいは、チップ回路を使用する権利を与えるIPビジネスなども計画しているとしている。
<コメント>
印刷会社の音声圧縮技術とは意外な印象を受けるが、巨大な印刷データの圧縮から派生しているものという。広く普及することは考えにくいが、チップ化を視野に入れていることで特定分野で使われる可能性はありそう。
関連リンク:大日本印刷の発表リリース |