03/07/15
ファインアーク、Ogg Vorbis対応携帯音楽プレーヤー用システムIPを商品化
 
 ファインアークは、次世代音楽圧縮技術Ogg Vorbis(オッグ・ボルビス)に対応した携帯音楽プレーヤー用LSI向け『システムIP』を開発し、国内メーカーで初めて商品化したと発表した。

 Ogg Vorbis は、MP3よりも圧縮効率・音質共に優れ、使用するためのライセンスやロイヤルティを必要としない次世代の音楽圧縮技術。

 本『システムIP』は、Ogg Vorbis携帯音楽プレーヤーシステムの構築に必要な「ハードウェアIP」と「ソフトウェアIP」の統合パッケージ。本『システムIP』だけで、追加のハードウェアやファームウェアなしに、Ogg Vorbis携帯音楽プレーヤーとしての基本機能を提供する。

 「ハードウェアIP」には、独自設計のCPUとDSPを内蔵する「マルチコアアーキテクチャ」を採用、メモリカードインターフェース、外部メモリインターフェース、液晶表示、キー入力等の携帯音楽プレーヤーに必要な各種周辺デバイスの制御回路を統合している。
 したがって、本ハードウェアIPを集積したASICチップを用いて携帯音楽プレーヤーを設計する場合、外付け部品としてはメモリやD/Aコンバータ等の最小限の部品点数で済むとしている。

 「ソフトウェアIP」には、Ogg Vorbis伸張用DSPファームウェアとシステム管理用CPUファームウェアが含まれる。
 マルチアーキテクチャの採用によって、Ogg Vorbis再生に必要な一連のソフトウェアタスク(メモリカードからのファイル読み出し、Ogg Vorbis伸張、DAC出力、液晶表示、キー入力受け付け等)を、CPUとDSPに適切に割り当てることにより効率良く処理している。

 ハードウェア、ソフトウェア両面での工夫により、最終製品の消費電力を左右する動作クロック周波数に関しては、汎用CPUを用いて処理する方式の約1/6、12MHzを達成し、Ogg Vorbis再生システムとして処理効率の良いシステムになっている。

 本『システムIP』は、携帯音楽プレーヤー、ゲームコンソール、電子玩具等の携帯娯楽機器開発メーカー向けにライセンス販売する。また、FPGAによる本『システムIP』評価キットも用意している。

<コメント>
Ogg Vorbisもライセンスフリーの圧縮技術として華々しく登場した割には普及しているとは言い難い。MP3がデファクトになっている状況では、新たな圧縮技術に求められるのはビジネスに結びつく著作権保護の仕組みではないだろうか。とはいえ、普及のきっかけとして踏み出した第一歩には期待したいところ。

関連リンク:ファインアークの発表リリース
 
 
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